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がん領域に特化した定型データセットを2016年6月21日(火)より提供開始 1,400万人以上の診療統計データを活用2016年6月21日

 医療情報のネットワーク化を推進するメディカル・データ・ビジョン株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:岩崎 博之)は、インシュアランス業界へがん領域に特化した定型データセットの提供を開始することをお知らせいたします。

【サービス概要】

 がんは日本人の死亡原因第1位となっており、2人に1人ががんを発症しています。以前は不治の病と恐れられたがんですが、近年の医療技術の進歩により治療成績は向上しており、効率的・効果的な医療の実施により入院せずに通院で治療を受けるケースが増加しています。治療法も手術や放射線治療、抗がん剤治療、免疫療法など、経済的負担が大きいものも少なくありません。
 こうした時代の変化を受け、インシュアランス企業は入院治療以外の保障も充実したがん保険を開発する必要性が高まっています。しかし、厚生労働省の公的データを基に保険商品の設計を行うため、補償内容が限定され、類似的な商品となる傾向にあるのが現状です。
 
 当社は今年2月より、インシュアランス企業向けに1,400万人を超える診療統計データを活用したデータ分析サービスを開始しています。中でも、がん領域に特化した、より深く詳細な分析サービスへのご要望を多くいただいたため、この度定型データセット形式での提供を開始することとなりました。インシュアランス企業は当社のデータを活用して、臨床現場における患者の実態を把握したり、商品開発やマーケティングの新たな切り口を発見することが可能となり、これまで保障できなかったリスクまでカバーできるような保険商品の開発が可能となります。

【提供内容詳細】

 分析の対象となる傷病範囲は、ICD10コードにおける悪性新生物の全て(C00-C97-ICD10)及び上皮内新生物、良性新生物、性状不詳又は不明の新生物(D00-D48-ICD10)となります。提供形態は、悪性新生物群(C00-C97-ICD10)と上皮内・良性新生物群(上皮内新生物、良性新生物、性状不詳又は不明の新生物(D00-D48-ICD10)に分け、それぞれ「データセット形式」または「集計形式」の計4パターンを用意しています。分析の対象期間は2008年から年単位で対応可能です。

■ データセット形式 
 患者属性や入院・外来区分別の診療行為や薬剤処方情報など、全15項目からなる行為情報と、診療開始日や入院年月日、医療資源を最も投入した傷病名、主傷病名などMDVならではの全11項目からなる病名情報を標準分析として提供します。

■ 集計形式
 属性別やICD10区分別、データ対象年次別単位など、ご要望に応じて集計します。

以上の標準分析に加え、がんステージ情報や標準病名単位での推定発症率の算出もオプションとして対応可能です。

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