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友愛記念病院、全国病院広報研究大会で最高賞
“患者との診療情報共有” 地域で共感高める広報活動が評価
2018年10月27日

 茨城県民生活共同組合友愛記念病院(古河市、加藤奨一院長)は10月27日、NPO法人日本HIS研究センター(京都市中京区 石田章一代表理事)が主催する、第22回全国病院広報研究大会で、BHI2018最高賞を受賞しましたのでお知らせいたします。

写真左より 加藤院長 発表者の栁澤さん、山中茜さん、石田代表理事

第22回病院広報研究大会で、BHI2018最高賞を受賞

 同大会は27日、京都市の聖護院で「病院広報が育むヘルスリテラシーと健康社会」をテーマに開催され、病院関係者約150人が参加しました。今年のBHI賞は7月に公募され、書類による一次審査を通過した10病院が入選事例として9月11日に発表されました。そして、10月27日、会場で10病院の代表者が、審査員4人と参加者の前でプレゼンテーションをして、二次審査と各賞の発表、授賞式が行われました。授賞式では、「友愛記念病院は広報活動の目的・プロセス・成果のいずれにおいても、最も優れている」と評価され、最高賞を受賞、石田代表理事から表彰状と記念品が授与されました。同賞の受賞は茨城県内の病院では友愛記念病院が初となります。

 受賞内容は、「ヘルスリテラシー向上の鍵は診療情報の共有にあった」で、メディカル・データ・ビジョンが開発し、友愛記念病院が今年6月に導入した、患者と診療情報を共有するWEBサービス「カルテコ」の利用促進を目的とした広報活動についての事例です。同病院では、患者とその家族、医療従事者がパートナーとして病気という逆境を克服していくことが医療の理想型であると考えています。両者がパートナーになるためには、医療従事者が患者のことを深く理解するだけではなく、患者とその家族も患者自身の病気のことを深く理解し(=ヘルスリテラシーの向上)、治療に積極的に参画することが重要であるとして、病気を深く理解するために必要な「診療情報」を患者と共有する取り組みをはじめました。患者と診療情報を共有するサービスは、全国的にも珍しく、患者をはじめとして、病院職員、地域の連携医療機関、地域住民に、その意義を伝え、共感を高める必要があるため、積極的な広報活動は不可欠でした。当日、発表を担当した同病院患者支援部地域医療連携センターの栁澤沙希さんは、「今回の広報活動によって、患者さんと診療情報を共有することへの共感を地域で高め、診療情報が病気に立ち向かうための良いツールだと認識してもらうことができました。これからも積極的な広報活動をして、地域にお住まいの方々のヘルスリテラシーを高め、理想の医療実現を追及していきたいです」と、抱負を語りました。

特定非営利活動法人日本HIS(Hospitality Identity System)研究センターとは

 特定非営利活動法人日本HIS研究センターは、1984年4月に日本HIS研究会として発足し、2004年12月、全国に会員がいることから内閣府により認証された法人です。医療・福祉施設における「快適な環境」と「適切な広報活動」の構築・改善を目指して、各分野の専門家によるアドバイス、病院広報担当者認定講座および、病院広報専門指導員認定講座の開催、病院広報の評価事業、地域の健康講座などの情報交流機会の提供、研究・実践活動の支援など、さまざまな活動を展開しています。

全国病院広報研究大会・BHI賞(Best Healthcare Information)とは

 全国病院広報研究大会は、病院広報誌のコンクールとして1997年に創設されました。2001年からは、病院広報誌の枠にとどまらず、広報事例やヘルスケア・デザインの発表など、広報戦略研究のフォーラムとして開催され、最も優秀な事例にBHI賞を提供しています。
 BHI賞は同大会創設前の1995年に設けられ、医療・福祉施設が行う広い意味での情報公開や、文化・環境づくりの実例を紹介することで、病院広報担当者の自己研さんの契機になるとともに、革新的な取り組みや優秀な事例を表彰することで、モチーベーション向上にも役立っています。過去に、社会医療法人財団慈泉会(長野県松本市)相澤病院や社会医療法人ペガサス(堺市西区)馬場記念病院、株式会社麻生(福岡県飯塚市)飯塚病院、パナソニック松下記念病院(大阪府守口市)などが受賞しています。

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