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MCI・認知症領域に特化した定型データセット
2016年7月19日(火)より提供開始  
~医療ビッグデータの活用により認知症患者の診療実態に基づく保険商品の開発に寄与~
2016年7月19日

 医療情報のネットワーク化を推進するメディカル・データ・ビジョン株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:岩崎 博之)は、インシュアランス業界へMCI (※1)・認知症に特化した定型データセットの提供を開始することをお知らせいたします。
 
(※1)MCIとは、「Mild Cognitive Impairment」の略称で、健常者と認知症の中間にあたる軽度認知症障害のことを指します。

【サービス概要】

 2015年1月、厚生労働省は2025年に認知症患者が700万人に達し、65歳以上の5人に1人が認知症になるという発表を行ないました(※2)。今後増加する認知症患者や患者家族への支援、早期発見のための体制整備など、認知症患者を受け入れる環境の構築が急務となっています。
 今年3月には、入院経験のある方や現在服薬している方でも加入できる認知症保険が初めて発売されました。認知症は治療費や介護費など患者家族の負担が大きいうえ、高齢者は複数の疾患を持つことが多いため、患者の罹患経験や今後発症し得る傷病予測を踏まえた保険商品への需要は、今後増加が見込まれます。
 当社は昨年の2月より、インシュアランス企業向けにデータ分析サービスを提供開始しています。提供直後より、患者・患者家族の経済的負担の大きいMCI・認知症の領域に特化したデータ分析サービスの要望を多くいただいたことから、この度詳細な分析が可能となる定型データセット形式で提供をすることとなりました。
 当該サービスは、当社の保有する1,470万人(2016年6月末時点)の診療データベースを活用し、様々な切り口で保険商品の開発・マーケティングを支援するものです。診療行為や投薬、手術などの診療実態だけでなく、診療明細情報や検査値データ、入院データも把握することができます。これらのデータを活用することで、生活者ニーズを的確に捉えた保険商品の設計や開発、マーケティング戦略の展開が可能となります。
 
(※2)2015年1月に厚生労働省より発表された「認知症施策推進総合戦略~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~(新オレンジプラン)」より。

【提供内容詳細】

 分析の対象となる傷病範囲は、ICD10コードにおける認知症(F00-F03、F051-ICD10)及び軽度認知障害(F067-ICD10)となります。これらの認知症・軽度認知障害の疾患領域において、「データセット形式」または「集計形式」の2パターンで提供いたします。分析の対象期間は2008年から年単位で対応可能です。

■ データセット形式 
 患者属性や入院・外来区分別の診療行為や薬剤処方情報など、全15項目からなる行為情報と、診療開始日や入院年月日、医療資源を最も投入した傷病名、主傷病名などMDVならではの全11項目からなる病名情報を標準分析として提供します。インシュアランス企業自身で分析項目を設定し、集計することが可能です。

■ 集計形式
 属性別やICD10区分別、データ対象年次別、入院・外来別など、ご要望に応じて集計します。主な集計形式として、認知症患者の属性や併発疾患など、ターゲティング・プロファイリングを目的とした分析や、認知症発症までの期間や発症前の疾患、発症率、投薬実態分析をご提供します。

 以上の標準分析に加え、ADLスコア情報や認知症高齢者の日常生活自立度判定基準情報や標準病名単位での推定発症率の算出もオプションとして対応可能です。

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