乾癬性関節炎患者におけるセクキヌマブの治療継続率:アダリムマブを対照とした傾向スコアマッチングによるレトロスペクティブ・コホート・データベース研究(FLYWAY研究)
Hideto Kameda, Kentaro Ishii, Junna Kiriyama, Toshiaki Mikami, Hideya Uratsuji, Akimichi Morita
| 題名 | Secukinumab Persistence in Patients with Psoriatic Arthritis: An Adalimumab-Matched Retrospective Cohort Database Study (FLYWAY) |
|---|---|
| 著者 | Hideto Kameda, Kentaro Ishii, Junna Kiriyama, Toshiaki Mikami, Hideya Uratsuji, Akimichi Morita |
| 出典 | Rheumatology and Therapy |
| 領域 | 乾癬性関節炎 |
PMID: 40072816 PMCID: PMC12084206 DOI: 10.1007/s40744-025-00749-7
背景
乾癬性関節炎(PsA)の進行を防ぐには長期治療が必要である。しかし、忍容性や受容性の問題から、既存の治療法を継続することは容易ではない。本研究の目的は、セクキヌマブ治療を受けたPsA患者における1年継続率を推定し、セクキヌマブとアダリムマブの継続率を比較すること、ならびに有用率(usefulness rates)を推定し、有害事象の記録をすることである。
方法
本研究は、日本のMedical Data Vision(MDV)データベースのデータを用いたレトロスペクティブ研究である。2015年2月1日から2020年9月30日の間にセクキヌマブを開始したPsA患者182人を特定した。このうち171人を、同期間にアダリムマブを開始した171人と傾向スコアを用いてマッチングさせた。患者は死亡、治療中止、または研究期間終了まで追跡された。継続率はカプラン・マイヤー生存分析を用いて解析した。有用性は既報のアルゴリズムを用いて評価し、特定の有害事象を記録した。
結果
セクキヌマブの12ヶ月継続率は68.3%であった。継続期間の中央値は、セクキヌマブ(27.8ヶ月)の方がアダリムマブ(12.5ヶ月)よりも有意に高かった(p = 0.002)。12ヶ月後の時点で、治療が「有用」と判断されたのはセクキヌマブ群で47.0%、アダリムマブ群で22.2%であった(p < 0.001)。注目すべき有害事象は、マッチング前のセクキヌマブ群で14名(7.7%)、アダリムマブ群では32名(9.1%)に認められた。
結論
PsA患者において、セクキヌマブはアダリムマブよりも高い継続率を示した。PsAは長期治療を要する慢性疾患であるため、治療選択においては長期的な継続性と有用性を考慮すべきである。




