大腿骨近位部骨折後の休日の追加リハビリテーションと退院時の機能との関連性:年齢および入院時の機能による効果修飾を検討した後ろ向き研究
Tsubasa Bito, Shinji Takahashi, Ryota Kawai, Ayumi Shintani
| 題名 | Association between additional non-weekday rehabilitation and discharge function after hip fracture, modified by age and admission function: a retrospective study |
|---|---|
| 著者 | Tsubasa Bito, Shinji Takahashi, Ryota Kawai, Ayumi Shintani |
| 出典 | Annals of Physical and Rehabilitation Medicine |
| 領域 | 大腿骨近位部骨折 |
PMID: 41275788 / DOI: 10.1016/j.rehab.2025.102035
目的
大腿骨近位部骨折患者において、休日の追加リハビリテーションと退院時の日常生活動作(ADL)スコアとの関連性がどのような患者特性(年齢や入院時の機能等)によって異なるか(効果修飾因子)を明らかにすること。
方法
診療報酬請求データを用いた後ろ向き研究で、手術を受けた60歳以上の大腿骨近位部骨折患者を対象として分析した。主要評価項目は、退院時のADLスコアとしてのバーセルインデックスとした。多変量非線形回帰モデルを用いて、休日に受ける追加のリハビリテーションとADLスコアとの関連性が、年齢、BMI、入院時のADLスコア、認知症の有無、および休日前日の手術の有無といったさまざまな特性によってどのように変化するかを評価した。
結果
合計77,947人が対象となった。休日に追加のリハビリテーションを受けた患者(59,722人)は、平日のみリハビリテーションを受けた患者(18,225人)と比較して、退院時のADLスコアが有意に良好であった。休日の追加のリハビリテーションによる退院時のADLスコアの向上効果は、高齢者においてより顕著であった(リハビリテーション群間の平均差[95%信頼区間]は、60歳では2.53[0.50-4.56]、90歳では5.47[4.89-6.05]であった)。また、入院時のADLスコアが低かった患者においても、同様の傾向が見られた。さらに、認知症を有しない患者は認知症を有する患者に比べて退院時のADLスコアが有意に良好であったものの、認知症の有無にかかわらず、休日追加リハビリテーションを受けた患者群で一貫して退院時ADLスコアの良好な結果が認められた。
結論
個々の特性、特に年齢やベースラインの機能状態に合わせてリハビリテーション戦略を調整することは、大腿骨近位部骨折患者の転帰を最適化する可能性がある。平日に限らない追加のリハビリテーションは、高齢者や入院時のADLスコアが低い患者にとって特に有益であると考えられる。



