コラム

今回より新コラム『MDV Inside / EBM Inside』をスタートします。

  • MDV Inside(奇数月配信):当社取締役中村による、MDVの創生期からこれまでの事業展開の経緯、MDVの最新情報や、業界動向・医療トレンドについての考察などを発信いたします。
  • EBM Inside(次月より偶数月配信):EBM本部長松林による、EBM事業責任者の視点でのEBM推進部の直近活動や、当社データ利活用の最新動向、データ利活用ご検討の方へのご案内などを発信いたします。
「MDVのできること(前編)」 MDV Inside 第1回

まず中村さんの自己紹介をお願いします。

中村

中村正樹です。よろしくお願いします。
メディカル・データ・ビジョン(MDV)は2003年8月創業ですが、私自身は2004年の5月から派遣のエンジニアとして当社に関わり始めました。
当初は病院向けシステム開発と納品について全面的に担当していました。
その後、新規事業の企画や販売にも関わるようになり、そのタイミングで社員としてジョインしまして、28歳頃、データ利活用の責任者に任命され、そこからはずっと製薬企業向けのマーケティングや、臨床研究の支援に携わってまいりました。

日本最大級の量と質を誇る診療データベースを保有

そして2018年に取締役を拝命しました。
2023年2月これまでもアライアンスなどの対外的な活動は関わっておりましたが、改めて他社との連携を強めるためにアライアンス関連部門の責任者をやっています。

取締役になったのは、年齢としては何歳ですか?

中村

36歳でした。

最近で印象に残るのは昨年5月のDeNAとの業務提携。これは中村さんとして何か大きな意味を持っているような気がするのですがいかがでしょうか?

NEWS DeNAと国大最大規模1500万人超の保険者DB構築へ

中村

そうですね。まずきっかけが嬉しくて、今回ご担当頂いたDeNAの方が前職にいらっしゃった頃、どこかで私の講演を聞いてくださったことがあったそうで、「この人と組んだら、医療データを正しく使ってくれそう」と直接メールでお問い合わせを頂き、私自身面白そうだと思い、即お返事をしたら、とても喜んでいただいてすぐにアポ調整に入ったのが提携した前年の恐らく9月頃。そこから半年ちょっとで、アライアンス自体は確定したので、スピード感を持って進められたかなと思っています。今まで当社がリーチできなかった連続性のある高齢者のデータを扱える意味合いでは、社会的価値も高いと思っています。

DeSCヘルスケアの瀬川社長との相性は如何でしょうか?

中村

とても良好だと思っています。よく個別にLINEでやり取りしたり、一対一で食事にいったりもしますし、瀬川社長は年齢はお若いのですが、医療関係に対して本気で向き合おうとされている真摯な姿勢と、爽やかな笑顔が素敵なナイスガイなのでお話ししていて楽しいですね。

では簡単なMDVの紹介とEBM推進部の業務の位置づけをお話しいただけますか?

中村

まずMDVに関しては、会社の名前が示すとおり、医療データを扱っている会社です。
ずっと病院様のデータを集めるために、医療機関との信頼関係を構築し、データをご提供いただく業務をやってきました。
データが一定以上溜まったタイミングの2010年頃、医療データの事業を正式に立ち上げることになりました。
そこから私自身もずっと製薬企業向けのビジネスを担当させていただております。

当時の話ですが、「このデータはどう使えるの?」とか、「そもそもデータのN数が少ないよ」と言われ続けまして、「では、どのぐらいデータが集まったら購入いただけますか?」とお話したところ、「まずは100病院」と言われたので「では100病院集めます!(笑)」と、そこから恐らく1年ちょっとで100病院分のデータを集めまして「集めて持ってきました!」とお伝えしたら、皆さんにびっくりされまして、ご契約いただいたケースもありましたし、今度はデータの中身について「ここの症例が足りないよ」などとご指摘くださいました。いろいろなことがありましたが、新規事業立ち上げはとてもは楽しかった思い出ばかりですね。

では100病院分のデータ収集に到達するまでに、中村さんは具体的にどういう仕事をされましたか?

中村

当時のデータ収集の営業スタッフの動きを強化し、私自身が先頭に立って動いていました。

次にどのように病院からの信頼、そしてコネクションが築けたと考えていますか?

中村

私自身は当時ほんとにただの若造でしたので、年齢で10歳程上の病院の事務課長クラスの方々と実務で渡り合うためには、きちんとデータを分かっていないとそもそも会話ができません。
まずは医療データについて勉強をし、詳しくなった上で、病院として今悩んでいること、やりたいことをどうやったらデータを使って実現できるのかの議論を重ねてきた点は、信頼感の醸成につながったのかもしれないと思っています。

ある病院での話ですが、外部業者と一度も食事などに行ったことがないとおっしゃっていた担当者様が「君とは初めて飲みに行こうと思ったよ」と言って頂けたのは当時24~5歳だった私にはとてもうれしいお言葉でした。

もう一つは色々な病院の院長先生に気に入っていただけたのはあるかもしれません。
院長先生が議長をされる経営会議に参加させていただいたときに、大変失礼な言い方ではあるのですが(病院データの読み解き方などのお話を聞いて)「あれ?ここやあそこについては詳しくないのかも?」と思ったことがありました。
院長先生と言っても元々、経営の専門家ではないわけで、前日までバリバリ手術をやっていた医療現場のトップランナーが翌日から「あなたが経営者ですよ」となると、これは業務のカテゴリーが大きく変わるので、先生方もいろいろご不安じゃないかな?と思いまして、本当に失礼を承知ながら「いきなり院長になられてこういった点やああいった点はご不安ではないですか?」とお伺いしました。最初は「ギョッ」という顔をされましたが、すぐに「いや実はそうなんだよ…じゃあこの辺を教えてもらえる?」というお話をしやすい環境がすぐにできまして、そこから院長先生から「一対一で面談したい」と言って頂ける機会がすごく増えて、「ここで悩んでいる」とか、「こういったことやりたい」ですとか、「部下に分かってないって思われたくない」ということもありましたし(笑)、いろいろな面でうまくサポートをさせていただいた経験はとても面白かったですね。

そして、対病院組織としては当社のご提供サービス「EVE」(DPC分析ベンチマークシステム※1やその前身の「マーキングビジョン」のサービスですが、それらをご導入いただいた病院さま向けにアフターサービスなどを提供する「ユーザ会」をつくりまして信頼関係を構築してまいりました。
ユーザ病院が10病院程度のころからユーザ会を立ち上げており、その頃は本当にユーザ病院一つ一つと当社のユーザ会の運営メンバー全員の距離が近い良い関係でした。

ではどこか1つと言うと難しいと思いますが、思い出に残っている病院は?

中村

全ての病院さんは思い出に残っています。やはり初めて訪問した病院は印象に残っていますし、初めて出張で訪ねたのは長野県の病院、それに加えてとても怖い事務長がいらっしゃった病院も(笑)ありました。いろいろな病院がありますし、お客様に育ててもらった思い、病院と一緒に歩んできた思いがあるので、どこも思い出深いですね。

※1:「EVE」は医療機関向けサービスで、DPC請求と出来高請求の差額を分析したり、在院日数・医療資源の投入状況などを他院と比較したりすることで、自院が診療報酬制度(DPC制度)に基づいた標準的な医療を正しく実践できているか、客観的に診療傾向を確認できるDPC分析ベンチマークシステムです。

メディカル・データ・ビジョン株式会社 取締役 中村正樹

中村 正樹

2007年10月当社入社、2018年3月取締役就任。入社以来、EBM事業に携わり、データ利活用サービスを拡大・推進、その後、MDVトライアル株式会社において、当社データを活用した新サービス拡大に取り組む。現在は、アライアンス推進室長として、対外企業・組織とのオープンアライアンス戦略を進める。
当社子会社のメディカルドメイン株式会社代表取締役社長を兼任(2021年1月~)
趣味:筋トレ、ウォーキング、お祭り(神輿担ぎ)。休日:子供の水泳教室指導・河川敷で野球練習。

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