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医師を中心とした医療従事者向け実臨床データ検索サービス
iPadを活用した試験運用を2016年7月より7病院で開始
~Appleが開発・提供するiOSで診療情報を扱う初の企業として~
2016年7月25日

 医療情報のネットワーク化を推進するメディカル・データ・ビジョン株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:岩崎 博之)は、iPadを活用した医師を中心とした医療従事者向け実臨床データ検索サービスの試験運用を、AppleのACN(Apple Consultants Network)の認定資格を持つ企業として、2016年7月より病院で開始することをお知らせいたします。なお当社は、iOSとネイティブアプリを活用した診療情報を扱う初の企業(当社調べ)となります。


<背景>
 昨今、医療ビッグデータを取り巻く環境は、その可能性の議論がなされるフェーズを超え、現場での活用フェーズへと移行しています。当社は従来より、当社が保有する診療データベース(※)をもとに、主に病院や製薬メーカーに向けて各種分析サービスを提供しておましたが、より一層の医療の質向上、患者メリット創出を目的として、さらなる診療データ活用を図るため、この度の試験運用を開始することとなりました。

<試験運用の概要>
 当該サービスは、患者の薬剤処方実績や入院後続発症の実態などの情報が確認できる、医師を中心とした医療従事者向けの実臨床データ検索サービスです。医療従事者にとっては、薬剤を選択する際や患者への処方説明の際の一助となります。
 この度の試験運用では、まずは症例数の多い5領域(がん、循環器、消化器、呼吸器、糖尿病代謝障害)に限定した情報を、急性期病院7病院の医師などにiPadを介して提供してまいります。iPadを活用することで、サービス提供の利便性を高めるとともに、セキュアーな運用環境を担保します。
 
<今後の計画>
 今後は、秋頃の正式なサービス提供を経て、データ利活用に関する新たなノウハウを蓄積するとともに、Appleが開発・提供するiOSプラットフォームをより活用したサービス展開を計画しております。


(※)診療データベースについて
 当社の診療データベースは、当社が提供する病院向けの経営分析システムを導入している病院のうち、二次利用の許諾をいただいた1,470万人(2016年6月末現在)の診療情報で構成されています。当該データベースは、薬剤処方の実態分析や副作用の発生リスク分析などはじめとする各種分野で、多くの製薬会社や研究機関に活用されております。さらに、昨年からはOTC・H&BC企業や食品メーカー、本年からはインシュアランス企業へも活用が広がっております。



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